【日帰り登山】紅葉を満喫!丹沢大山
2021年11月27日(土)丹沢大山に行ってきました。
大山(丹沢)登山について
- 大山→標高1252m
- 山域→丹沢山塊
- 日本三百名山、関東百名山
- 今回の累計標高→1225m
- 今回の総歩行距離→10.3km
駐車場~大山ケーブル駅
標高の高い山は次々と雪が被り、冬の到来を迎えました。が、この山はまだ違います。紅葉真っ盛り、秋真っ盛りの丹沢大山に登ってきました。この大山自宅から一番近い1000m超の山です。車で30分もかからず登山口についてしまう為、「いつでも行ける」という思いからなかなか足が向かなかった山でもあります。
とはいえ私の人生で2度大山登頂した記憶があります。1度目は幼稚園の一泊登山、2回目は10代の若かりし頃流星群を見るために友人とナイトハイクを行っています。このナイトハイク、もちろん登山には全く興味もない頃に行っており、そもそも流れで登山する羽目になってしまった状態だったので、高いヒールのロングブーツ、ショートパンツ、ロングコート、さらにはライト類は一切持たない真っ暗闇の中でのナイトハイクという、今考えると恐ろしくてたまらない登山をしておりました。当時は怖いもの知らず、その場のノリだけで強行できちゃった奇跡の山行でもあります。
ということもあり、今回の大山登山、標高差1000m以上あるとは認識していたものの、完全にナメてかかってました。幼稚園生の私にも登れちゃって、高いヒールのロングブーツでも登れちゃって、どんな感じだったか忘れちゃったけどまぁ大丈夫でしょう!と思って大した予備知識も入れずスタートしてしまったのです。
完全な勘違い…
丹沢大山 / キャリママさんの大山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
これが実際に私が歩いたルートです。当日は車もかなり混雑していたため、だいぶ下の方からのスタートになりました。ケーブルカーは使わず、男坂を登って、山頂からは見晴らし台への周回コースを取りました。
この日は紅葉のライトアップをしていたので、日没まで待つつもりでスタートもだいぶ遅め。それでも時間はたっぷりあるので紅葉の写真を撮りながらのんびり登山することが出来ました。
11:30 駐車場
私が登った日は紅葉ライトアップを行っており、かなりの混雑っぷりだったためコマ参道近くの駐車場に止めることはできませんでしたが、通常であればコマ参道の入口にいくつかある駐車場に停めることが出来ると思います。一番近い駐車場は「市営大山第2駐車場」になります。紅葉の時期は観光客も特に多い為、臨時の駐車場がたくさんありますのでこだわらなければ駐車する場所には困らないと思います。
駐車場からコマ参道への鈴川沿いの道には旅館や料亭、お土産屋さんなどがありとてもいい雰囲気の中歩けます。
11:45 コマ参道
大山ケーブル駅までの道は362段の階段からなるコマ参道になっています。コマ参道沿いにはお土産屋さんや出店などが立ち並び、まさに観光地といった雰囲気。ただ、362段です。いきなり362段もの階段を登って行かなければならないとなれば、そりゃ皆さんお土産屋さんで足を休めたくなるというものです。獲物をしっかりと捕獲する計算されつくした街づくりです。
大山ケーブル駅~阿夫利神社下社
12:01 大山ケーブル駅
362段を制覇して大山ケーブル駅までやってきました。今回は利用しませんでしたが、チケットは往復1170円、繁忙期になると+100円になるそうです。
男坂、女坂分岐
いよいよここから本格的な登山がスタートします。今回は冒頭に書いたように、大山を完全にナメていた為、迷わず「男坂」へ向かいます。
普段から登山してるし、ここは男坂でしょ!
先ほどの写真の階段を登り上げると正面に「八意思兼神社」なるものが現れます。ただ、視線の先は神社の右側に見える石垣…いや、これは…階段!?あり得ない急傾斜の階段がいきなり心をくじきにかかります。そう、この大山登山、どこまで行っても永遠に続く階段地獄の登山なのです。
階段が…階段が…階段が終わらない…
すれ違う方たちも口々に「まだまだ永久に続くよ~」「この階段一生終わりませんよ~」と、とことん希望を奪い去るお声がけをして下さる。確かに「これを登り切ったら今度こそ終わる!」と思っても終わりは来ないのです。ずっとずっとずっと…
そしてやっと階段の終わりがみえてきました。実際は全く終わりではなかったのですが、この階段の上は少し広くなっていて休憩ができるようになっています。ひとときのオアシス。ここまでくれば下社まであと一登りです。男坂、侮ってはいけません。かなりしんどいルートです。
男坂を登りながらの唯一の癒し、見事な紅葉です。ここまできれいに真っ赤に染まったもみじもあまり見たことがないかもしれません。そして2枚目はきれいに黄葉している木に光が差し込んでいました。とても幻想的。
下社の階段下には茶屋が並んでいます。そしてこれが有名な「ルーメソ」うん、確かに「ルーメソ」に見えます(笑)食べたかったのですが、今回は山頂でランチの計画なのでがまんします。
阿夫利神社下社~大山山頂
12:49 大山阿夫利神社下社
永遠に続いた階段を登り続けてやっと下社に到着しました。ケーブルカーで登ってきた方たちは階段地獄を味わうこともなくここまで一気にワープできます。
下社からの景色。すぐ下には真っ赤に染まったもみじ、遠くには湘南、横浜方面をメインに関東平野と海が広がります。
山頂へ続く登山道は下社の左わきに進んでいきます。自分でお祓いをしてから先へ進め、とのことで、よく神主さんや巫女さんが持っている白い紙のバサバサする道具(すみません…)が置いてあります。また、100円のお賽銭を入れてお守りをいただきます。
お祓いが済めばあとは頂上に向け登るのみです。鳥居をくぐってみると…え?また急傾斜の階段が…
相変らずの石垣…じゃない、階段を登っていきますが、頂上登山口を越えてからは階段と通常の山道が交互になります。気持ち的にはだいぶ楽になった感じ。
やっと出て来た普通の登山道。結構な傾斜の登りではあるのですがホッとします。
天狗の鼻突き岩
この写真ではちょっとわかりづらいかもしれませんが、岩の左側にちょうど天狗が鼻を突きさしたような丸い穴が開いています。ここに鼻を突っ込んでいる天狗の姿を想像するとマヌケすぎて笑えますが、確かにちょうどいいサイズです(笑)ここに鼻を突きさすってどんな状況!?
十六丁目
ここまで一切触れていませんでしたが、大山登山道には「大山〇〇丁目」という表示があります。山頂は二十八丁目。ここまで歩いてきてやっと十六丁目です。まだまだ先は長い。十六丁目にはベンチがあり、休憩ポイントになっています。
十六丁目を越えると一瞬丹沢らしい木階段が出てきました。これまでの石垣(階段)は一つ一つの段がかなり大きかったので、この木段の段の浅さがとてもありがたいです。
二十丁目を越えていよいよあと少しかと思ったこの辺りで、思いもかけない素晴らしい出会いがありました!向こうから歩いてくるのは…「オトナ女子の山登り」のYouTuber、山下真弓さんではないですか!過去何度か芸能人に遭遇することはあっても、 都会人ぶって 決してキャーキャー言わなかったのですが、この時ばかりはあまりの嬉しさに一瞬に興奮状態に陥りました。大好きなYouTuberさんで今まで動画を見たり、ファッションやギアを参考にさせていただいていたので、一緒に写真を撮って頂いたのは本当に感動でした。写真をネットにアップしていいですか?と聞かなかったので、さすがに勝手に載せることはできないのがとても残念です。でもやっぱりとても素敵な方でした!
もう疲れなんか一気に吹き飛んじゃう!
疲れも吹っ飛ぶ興奮を引きづりながらいよいよ山頂へ…
大山山頂と山頂からの眺望
14:10 大山登頂 標高1252m
大山山頂に到着しました。山頂は人・人・人!観光のかたも含めかなり人が多かったので、早速「山頂茶屋」へ向かい、食べようと決めていた豚汁と焼きおにぎりを注文。因みに焼きおにぎりは冷凍食品でよく見かけるアレでしたが、どちらもとても美味しくて少し汗冷えしてしまった体にしみこみました。
大山阿夫利神社本社
大山は別名雨降山(あふりやま)とも言われているそうで、この阿夫利神社の語源もやはり雨降山から来ているそうです。
山頂から東を見ると関東平野が広がっています。都内の高層ビル群、太平洋側の海岸線も美しく見えます。
こちらは山頂トイレの裏(トイレ脇から奥に入れます)から西側を見た景色です。
1枚目は富士山。一番手前の山は丹沢の表尾根、二ノ塔、三ノ塔です。
2枚目は三ノ塔からさらに北西方向へ延びた表尾根。写真中央の一番高いピークが塔ノ岳です。
3枚目は右から丹沢山、不動の峰、竜ヶ番場
4枚目は愛鷹山です。
富士山や丹沢一望のエリア、もしかしてあまり気づかれていない?阿夫利神社本社側は人がごった返していたにもかかわらず、一番眺望の良い裏側はほとんど人がいなくて、貸し切り状態でした。おかげでのんびり写真を撮ることもできたのですが、ここを見ずに下山するのはあまりにもったいない!ということで是非足を運んでみてください。
この山行で一番景色がよかったのはここ!
大山山頂~見晴らし台
下山は見晴らし台方面へ。木階段で下っていきます。目の前には関東平野が広がっていて展望抜群、気持ちいい!
この見晴らし台ルート、とてもとても歩きやすいです。登りで使ったメインルートよりもゆったりと下っていける感じ。初心者にもこちらの方が登りやすいんじゃ?と思います。
下山中の紅葉もとてもきれい。登山道脇はところどころ赤いじゅうたんになっていました。
見晴らし台~下社
15:45 見晴らし台
見晴らし台に到着しました。ベンチがたくさんと東屋が設置されていて、休憩にとてもいいポイントです。また関東平野が一望できます。
東屋からの景色。正面に今下ってきた大山の尾根。右手には関東平野が広がっています。
16:06 二段滝
二段滝まで下ってきました。多少登山道が狭くなる箇所はありますが、狭いところには柵が設置されているので滑落などの危険もなく終始歩きやすいとざんどうです。二段滝は水量少な目で迫力はありませんが、周辺の紅葉のおかげでとても雰囲気のいい場所でした。
下社近くまで戻ってきました。日没まではもうすぐ。写真を撮ったり持ってきたチーズケーキとコーヒーで休憩しながら日没を待ちます。
下社~紅葉満喫
16:30の日没を迎え、ライトアップが始まりました。周辺が暗くなるにつれ、眼下に見える夜景も光を増してきます。真っ赤に染まった紅葉がライトアップでさらに赤くとてもきれいでした。横に並んでいるのはロープウェイ待ちの列。
下社からの紅葉ライトアップを堪能したので、今度は女坂の途中にある大山寺の紅葉ライトアップを目指してある来ます。ところがここで大失敗…ヘッドライトを持ってきていたのですが、いざ点灯しようと思ったらまさかの電池切れ…とりあえず女坂は街灯が設置されているので、街灯プラス携帯のライトで足元を照らして歩きました。片手が塞がってしまうので、絶対にお勧めしません!登山に行く前に必ず家で電池のチェックをしましょう…私は今後ヘッドライトの他にも念のため小さい懐中電灯を持っていくことにします。
17:29 大山寺
大山寺に到着しました。正式には「雨降山 大山寺」というそうです。大山のケーブルカーは下社に直行ではなく途中「大山寺駅」にも停まるので途中下車も可能です。
そして大山寺からの景色がこれです。大山寺の正面に階段があるのですが、階段の両脇を埋め尽くす紅葉が本当に本当にきれいでした。下社からの紅葉も美しかったのですが、こちらの方が断然きれいな紅葉です。まだ見ていない方は来年是非!!
最後に・・・
なかなか足が向かなかった丹沢大山。今まで後回しにしていたのが本当にもったいないと思えるとてもいい山でした。登りの階段地獄は本当にしんどいのですが、山頂から見える関東平野、そして富士山や丹沢表尾根。丹沢の山々が連なる景色は一見の価値ありです。
また今回は紅葉のライトアップという大きな+αがあり、いつもの登山以上に楽しい山行になりました。また、山頂へ向かう人の多いメインルートとは違い、静かな山歩きのできる見晴らし台経由のルート。このルートは本当におススメです。山頂のトイレ裏の丹沢ビューポイントも本当に素晴らしい景色でしたので、せっかく頑張って登ったのであれば是非もう一足延ばして裏側も見に行って頂きたいです。
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