【日帰り登山】地図読みを学ぶ蛾ヶ岳(大門碑林公園~精進湖)
2021年4月11日(日)富士五湖エリアの蛾ヶ岳に行ってきました。
蛾ヶ岳登山について
- 蛾ヶ岳→標高1279m
- 大門碑林公園→標高300m
- 精進湖→900m
- 今回の累計標高→1997m
- 今回の総歩行距離→16.7km
今回は過去に登った山の回想録です。
以前金峰山で仲良くなったかたと2人で山梨百名山の蛾ヶ岳(ひるがたけ)に登ってきました。「ひるがたけ」とはいっても丹沢ではなく、甲府盆地の南側に位置します。今回は私の苦手な地図読みをしっかりとマスターさせていただくということで、1/25000の地図とコンパスを手にもって参戦です!
地図読みをマスターする、ということが目的ですのでGPSに頼らず、さらには登山道を無視してアレンジルートで進みます。実はこの登山、大門碑林公園から精進湖までいくつもの低山を縦走して歩くのですが、過去最高に…今でもこの登山を越える登山がないほど体力的にも精神的にも辛い登山になりました。累計標高が私の歴代最高の約2000m、総歩行距離も歴代2位の16.7kmを記録しております。
低山だからって侮るのはNG!それを思い知りましたー。。。
カライシ山・桑沢大山・大畠山・小高山・蛾ヶ岳・大平山・釈迦ヶ岳・トリノ山・三方分山・精進山 / キャリママさんの大畠山(山梨県)・大平山(山梨県西八代郡市川三郷町)・精進山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
これが実際に私が歩いたルートです。
ちなみに、今回の山行、あまりの辛さに撮影どころではなくほとんど写真を撮っていません…。どこも低山なのですが、とにかく小刻みに登って下って登って下ってをひたすら繰り返し、アレンジルートでない正規のルートもほぼ全て直登。これが終われば下山だけだろうと思ってもまた次の山が目の前に現れ、心が折られまくりました。精進湖に到着してからアプリを確認したところ、まさかの11座。それは辛いわ…
大門碑林公園~大畠山
7:00 大門碑林公園
大門碑林公園の無料駐車場に集合し、そこで今回のルートをチェック。アレンジルートを歩こうとは言われていましたが、つまり直登じゃん!!と突っ込みを入れたくなるほどの登山道を無視したまっすぐ山頂を目指すルートです。駐車場には車が数台、登山者も数名。山梨百名山ではあるものの私自身は初めて聞く山だったので、予想より人が多いな、という印象でした。
9:17 仏岩付近
ここからアレンジルート(直登)スタートということで、地図読みとコンパスの使い方を教えてもらいました。やってみるとこれが案外楽しかったです。自分の位置と進む方向が分かってちょくちょく立ち止まっては地図とコンパスで位置を確認しながら歩きました。地図読みの方法はそのうち別の記事でご紹介したいと思います。今まで本などで読んではいたのですがなかなか理解できずにいましたが、やっぱり実践することが何より勉強になるものですね。
10:06 大畠山登頂 標高1117m
今回第3の山。ここまでの直登が実は今回の登山で一番きつかったような気がします。やはり直登なので急登が続き、登山道でもないので一休みできる場所もなく…山頂に着いた時にはこれでやっと直登が終わる、と本当にほっとしました。ここからはしばらく一般道を歩きます。
大畠山~蛾ヶ岳
一般道を歩いてしばらくすると、「地図とコンパス出して」と指令がかかり、ここからまたアレンジルートだな…と気が引き締まります。とにかくこれが急登です。いかにも道なき道を行くといった感じでかなり大変ではありましたが、冒険心がくすぐられて楽しく歩くことができました。
写真では一見平らに見えるこの辺り、平らと思ったら大間違いです…写真ではなかなかうまく伝わらないのですが、急登過ぎてほぼ四つん這いで登った個所です。誰も歩いていないので、ふかふかの落ち葉が積もっていて足も埋もれるほど。落ち葉に足を取られてずるずる滑りながら必死に登りました。
蛾ヶ岳~大平山
11:03 蛾ヶ岳登頂 標高1279m
蛾ヶ岳山頂に到着しました。今回第5の山。当日の私は「ここで目標達成~!あとは下山だけ!」と思っていました。とんでもない…まだ半分も終わっていないとは…。山頂には5名ほどの登山客がいましたが、どうやら皆さん四尾連湖から登ってきてここでピストンされるようでした。蛾ヶ岳でランチかと思いきや、大平山まで行こうということになりました。あとは下山だけと思っていたのですが、まぁ、あと一山くらいならいいか、とかる~く考えていました。
肝心の景色ですが、基本的には樹林帯の中を歩き続けます。こちらは蛾ヶ岳山頂からの景色。南アルプスが見えるはずでしたが、残念ながら雲に隠れてしまっています。下には甲府盆地が広がっていました。
あぁ、富士山にも雲が…
ふじさ~~~~~~~~~ん!
大平山~河口湖
12:05 大平山登頂 標高1188m
大平山山頂に到着しました。第6の山です。やっとここでランチタイム。真正面に聳える富士山を見ながら…
富士山を見ながら…隠れてる~!!!!カップラーメンを食べながら、富士山顔出せ顔出せと願い続けましたが、残念ながらこのまま顔を出すことはありませんでした。
12:49 地蔵峠の大ツガ
もともとはとても立派な大木の大ツガ。台風の影響で途中でボキッと折れてしまったそうです。こんな大木を真っ二つにしてしまう台風、本当に恐ろしいです。
さぁ、ここからがまだまだ長い!ただ、そもそもまだあと5座もあるという認識がなかったので、たまたま休憩したポイントにあった山頂看板しか撮影していません。この時点ですでに体力的にも精神的にも限界を迎えていて、ただただ一刻も早く帰りたい、という気持ちしかありませんでした。
14:40 トリノ山登頂 標高1297m
もうどうでもいい…写真なんかどうでもいい…早く終わってくれ…それだけです。
そしてとうとう、とうとうゴールが見えました。やっとやっと心の折れまくった登山の終了です。
そして最後に…精進湖からの景色です。絶景が広がっていました。これまでの苦労が本当に報われた瞬間です。いつもだったら山頂に立った時に最高の景色が広がる、という場面が多かったのですが、今回は下山直後に満開の桜と真っ青な湖、そしてすっきりと姿を見せてくれた富士山。苦労した分とても大きな感動でした。
最後の最後に顔を出してくれた富士山に感謝!ありがとうー!
最後に・・・
今回の山行は今思い返しても辛かった…苦しかった…という思い出ばかりが残ります。登山をしていると、登っている最中は辛くても、終わってからは素晴らしい景色や達成感などが思い出に残って、その思いが次の登山に駆り立てるのですが、この登山に関してだけはいつもとちょっと違いました。終わった直後は「もう私は山に登れない、行こうと思っていた山も、私ごときの体力では行けないんだ…」と完全に心が折れた状態でした。 あまりのキツさに帰宅後、登山自体をやめたくなり、数日経ってなんとか気持ちが復活してきたものの、翌週登山に行くかどうかさんざん悩んだ挙句、なんとか筑波山に向かいゆるゆるリハビリ登山でやっと調子を取り戻しました。 ただ、今年の夏に計画していたハードな山行はこの登山がきっかけでもっと体力がついてから、と見送ることに。辛い登山ではありましたが、自分自身の体力の限界を知るという意味では、地図読みだけでなくいろいろな意味でとても勉強になった登山となりました。たまにはこんな山行があったっていいではないか!
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