【日帰り登山】残雪残る焼岳(新中の湯温泉~焼岳北峰)
6月20日(日)北アルプス焼岳に登ってきました。唐松岳に続き2度目の北アルプスです。
焼岳登山について
立ち上る噴煙を間近に見たくて、焼岳に登ってきました。金曜日まで前回の仙ノ倉山での筋肉痛に悩まされ、週末の天気もイマイチだったので、諦めようと思っていたのですが、諦めずに天気予報をチェックしていたところ、日曜日には何とかお天気が持ちそう!ということで早朝4時には登山口の新中の湯温泉に向け出発です。
- 焼岳(南峰)標高→2455m※現在立ち入り禁止
- 焼岳(北峰)標高→2444.3m
- 登山口標高→1596m
- 今回の累計標高→904m
- 今回の総歩行距離→6.8km
焼岳(北峰) / キャリママさんの焼岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
これが実際に私が歩いたルートです。新中の湯温泉登山口から焼岳(北峰)山頂に登り、ピストンで帰ってくるルートです。序盤樹林帯の中の急登が続き、休憩ポイントの広場からは焼岳山頂を見ながらの絶景登山を楽しめるルートです。
筋肉痛も治ったし、今日はがんばれそう!!
焼岳登山口~広場
新中の湯温泉へ向かう途中、おさるの親子に遭遇。車に怯えるどころか、じろりとにらみを聞かせて動く気配もなし。よそ者は私です。お邪魔します。
7:30 焼岳登山口駐車場
登山口の駐車場は満車だろうと予想し、中の湯温泉の近くの窪みに駐車しました。登山口の駐車場まで、徒歩約20分…遠すぎた…予想通り登山口の駐車場は満車ではあったのですが、路肩はまだまだ停められそうなところが多数あり、もう少し上までくればよかったです。
7:43 焼岳登山口
登山口が見つからずうろうろしていると、近くにいたかたが「こっちこっち」と教えてくれました。そりゃわからないはずです。登山口の目の前に車が駐車されていて、完全に隠されていました。やられた!
焼岳は活火山です。設置されている看板で最後のチェック。現在は「レベル1」です。
「ラショウモンカズラ」
焼岳もやっぱり春の装いです。
焼岳はいきなり急登と聞いていたのですが、ゆるゆる登ります。
これはよく写真で見る車ですね。どうやってここまで登ってきたのか、そしてどうしてひっくり返ってしまったのか…謎は深まるばかりです。
なだらかな道を進むかと思いきや、スタートから3分で急登が始まりました。雨のせいで足元の地面が緩くなっていますが、とても良く整備されているので歩きやすいです。
岩と木の根の急登が続きます。濡れた根っこには要注意ですが、やはり歩きやすいです。
雷にやられてしまったのか、大木が根本近くから折れてしまっています。写真をとっていたら、下山してくるかたに声をかけていただいて、なんと手作りパンをいただいちゃいました。
今日も根っこフェチ発動です。筋肉質の太ももに見える…見えない?
ここから少し下って、その後広場までは、ほぼ平坦なルートになります。
広場~焼岳(北峰)
9:20 広場
広場に到着。広場からの焼岳です。右が今回登る北峰、左が現在立ち入り禁止の南峰です。鞍部右辺りに噴煙が出ているのが見えます。
広場を過ぎるとだんだんと背の高い樹木が減ってきて、視界が広がります。
まだ雪渓が残っていました。雪渓から吹き上げる風が冷たくてとても気持ちがいいです。
奥穂高、前穂高が見えてきました。明神岳、奥には蝶ヶ岳も見えます。山頂からの全貌が楽しみです。
木製の梯子が出てきました。かなり傾斜が緩いので、階段状に歩けます。
霞沢岳がきれいに見えます。霞沢岳は人が少ないらしいので、北アルプスが込み合う夏場はよい穴場の登山ができそうです。
いよいよ完全に森林限界に突入し、笹原と岩の道を進みます。もう常に焼岳を視界にとらえながらの登りになるので、気持ち的にとても楽になり、辛さよりも楽しさが増します。
前日までの焼岳山行の情報をネットで確認していたので、この雪渓をトラバースするのだろうと思っていたのですが、この日は脇に雪のない箇所があり、雪渓を避けて歩くことができました。
ゼンマイでしょうか?なんかちょっと違う気もするのですが、くるくる巻かれた頭がとってもかわいいです。
いよいよ火山らしい岩のルートに入ってきました。途中すれ違った先行者さん達から「山頂からのの景色サイコーだから頑張ってー!」と声をかけていただきました。
がんばりま~す!
登ってきた方向を振り返ると、まだ残雪の残る乗鞍岳がきれいに頭をのぞかせています。西側から勢い良く雲が流れてきています。山頂へ急がねば。
北峰のすぐ脇からモクモクと黄色い噴煙が立ち登っています。大迫力!
北峰と南峰の鞍部から北峰を見ています。山頂に立つ登山者のかた達が見えます。真っ白の雲と黄色い噴煙の違いがはっきりとわかります。
鞍部から南峰と正賀池。ここで大失敗。てっきり正賀池が噴火口かと思っていたのですが、噴火口は正賀池の写真右側、残念ながら写していない部分にあったそうです。
せっかくの噴火口が撮影できなかったとは…悔しい思いは残りますが、また次に登る楽しみができたということです。今回はこの圧巻の景色で大満足したのでヨシとしましょう。
北峰山頂直下です。北峰を右から巻くようにトラバースして標高を上げていきます。
少し狭くなるところもありますが、足元はしっかりしています。硫黄の匂いに包まれて温泉気分です。
いよいよ山頂が見えてきました。硫黄で黄色くなった岩があちらこちらにあります。岩をつかむと、地熱で暖かくなっていて、「地球はいきている!」と実感できます。
焼岳(北峰)からの景色
焼岳(北峰)山頂に到着しました。先ほど声をかけていただいた通り絶景がお出迎えです!
こちらは霞沢岳
そして乗鞍岳をアップで。昨年の紅葉時期に登ったときは、写真でしか見たことのなかったあこがれの絶景紅葉に本当に感動しました。
槍ヶ岳 私が挑戦できるのは何年後になるやら。。でも間近で見るといきたい気持ちが募ります。いつか必ず!
今年いきたい西穂高岳、絶対に行けないジャンダルム、そしていつかはいきたい奥穂高岳、前穂高岳…気持ちが高まりまくります。
行きたい山が本当にたくさん!週末の休みだけでは足らないよ~っ
上高地方面を覗くと、山の間を縫うように流れる梓川が見えます。
そして山頂でのランチタイム。ランチにスープパスタを持ってきていたので、登ってくると途中でいただいたパンがちょうどぴったりの主食になりました。中にオレンジピールが入っていて、ほんのり甘く、かなりクオリティーが高い!手作りの域を越えた美味しいパンでした。
ランチを食べていると一気にガスが上がってきて、周辺は真っ白な世界に。山頂標だけの写真も撮影しなきゃと思いましたが景色はゼロです。
焼岳(北峰)~焼岳登山口
しばらく待ってみましたが、ガスが晴れそうにないので下山することにしました。この判断が失敗。ガスで周辺が見えません。
ガスガスの中、正しい道を進んでいると思いきや、上高地方面への下山路を歩いていました。50mほどで間違いに気づいて引き返せたからよかったのですが、視界のない中を歩く危険を身をもって体験しました。しかもGPSアプリを確認して、思っていた場所と違うところにいるとわかったはずなのに、「GPSがくるってるんじゃない?」と機械よりも自分の感覚を信じてしまう恐ろしさ…気を付けよう。。。
こちらが正しいルート。北峰の周りをぐるっと周回しながらくだるのですが、周回があと半分足らなかったようです。
登山口近くまでくだってくると、春を伝える草花がぴょこぴょこ現れます。この草(花)?の名前がどうしてもわからずじまい。
登山道脇に控えめに咲く「ニリンソウ」。
中の湯温泉
14:50 中の湯温泉 ホームページ https://www.nakanoyu-onsen.jp/spa.php
今回の〆は中の湯温泉です。この前天狗岳の唐沢鉱泉に行きそびれたので、今回はしっかりと事前にチェック。残念ながら女湯からの展望はありませんでしたが、硫黄の香り漂うとてもいいお湯でした。
※日帰り温泉:【料金】大人/800円、子供/400円
この温泉で山バッチもGETできましたよ!
最後に・・・
今回の焼岳山行、噴煙を間近に見ることを目的としていましたが、この迫力ある景観は完全に想像以上でした。立ち上る噴煙と硫黄で黄色く染まった岩、地熱を感じながらの最後の登りは本当に気持ちが高まります。山頂からの北アルプスの山々も本当に美しく、次回の目標となる山もきっと見つかるはず。整備も行き届いているので、初心者でも日帰りで行けるおすすめの山だと思います。
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