【日帰り登山】初めての稜線を歩く大菩薩嶺

2020年7月10日(日)奥秩父の大菩薩嶺に行ってきました。

大菩薩嶺登山について

  • 大菩薩嶺→標高2057m
  • 上日川峠(登山口)→標高1585m
  • 今回の累計標高→537m
  • 今回の総歩行距離→6.6km

今回は過去に登った山の回想録です。

登山といえる登山は今回の大菩薩嶺が2度目!今思えば全く山の知識もない中で、初心者にぴったりのいい山を選んだものだと我ながら感心してしまいます。今の私であれば、周回ルートの場合登りは多少きつくても、少しでもなだらかなルートで下ろうと考えて回りますが、当時の私は「登りがキツイのは絶対いや!登りは遠回りしてでもなだらかなルートを!!」ということしか考えていなかったので、上日川峠から反時計回りのルートを選択しました。

careermama

山は登りたいけど少しでも疲れないルートで行きたい!

大菩薩嶺 / キャリママさんの大菩薩嶺の活動データ | YAMAP / ヤマップ

これが実際に私が歩いたルートです。上日川峠から大菩薩峠を目指し、稜線を登って大菩薩嶺へ登頂する反時計回りの周回ルートです。

上日川峠~大菩薩峠

市営上日川峠駐車場 当日は既に第一駐車場が満車だったので第二駐車場に車を止めて準備に取り掛かります。登山靴もまだ数回しか使ったことがなく、この当時まだ綿のTシャツ、パンツもスポーツ用なら問題ないだろうとゴルフ用のパンツ(しかも冬用)という今では考えられない服装で行きました。まぁ最初はみんなこんなものでしょう。第一駐車場の前にはロッヂ長兵衛があります。

11:47 上日川峠登山口

う~ん、出発も遅い!でも初心者には怖いものはないのです!時間も十分、気合も十分といった気持ちでかなりわくわくしていたのを覚えています。

青々とした樹林帯の中を歩いていきます。福ちゃん荘までは大した距離もないのですが、慣れない山道に既に疲れが出てきていました。それでも苔むした大木や岩に感動します。

12:09 福ちゃん荘到着

福ちゃん荘に到着です。ここまで車で来ることもできるのですが、ここの駐車場は福ちゃん荘宿泊客専用になりますので、やはり市営の駐車場に停めて登ってくるしかありません。ここから大菩薩嶺にほぼ直登する「唐松尾根ルート」と大菩薩峠に向かう「表登山道」に分かれます。登りはラクして!としか考えていなかった私は当然「表登山道」です。

大きな案内板がありました。初心者にはどう見ても登りがきつくないのは表登山道でしょう。。因みに、登山は下山の方が迷いやすい、転倒しやすいと言われています。そう考えると登りは辛くても唐松尾根から登った方がよかったんだろうなと思います。

福ちゃん荘を後にし、大菩薩峠を目指して歩いていくと、数名の登山者の方たちが「シカの群れがいるよ!」と教えてくださいました。人に驚くこともなく、のんびりと草を食んでいてとてもかわいかったです。

careermama

シカの群れを見れるなんてとってもラッキー☆

大菩薩峠~大菩薩嶺

12:52 大菩薩峠

大菩薩峠に到着し、これから歩く稜線を眺めます。当時、あの岩場を….登れるのか…とかなり不安になったのを覚えています。

実際には大した岩場でもないので、問題なく通り抜けそのあとはなだらかな稜線を進んでいきます。天気が良ければドドーンと富士山が見えたはずだったのですが、この日は残念ながら雲の中でした。ただ、初めての景色に大満足でした。

大菩薩峠方面を振り返って

初めての2000m!これで私も登山者の仲間入り!といった気分でした。

この岩場の一番上が雷岩です。ゴロゴロした岩場の脇を通りぬけ雷岩に登ります。

岩場を登りきると突然岩の上からシカが現れました。びっくりするほど人なれしていて、逃げる気配もありません。雷岩からしばらくの間ずっとそばにくっついて一緒に歩いてきました。この後山頂から戻ってみると、昼食を食べていたグループが色々食べさせていました。おそらくいろんな方が餌付けしてしまったのではないかと思います。素人の私でもさすがにこれは良くないだろうと思うのですが…

careermama

野生動物に餌付けするなんて絶対ダメ!!

14:04 雷岩到着

雷岩に到着しました。頂上まではあと一息です。雷岩の前が少し広くなっているのですが、晴れていればここからの景色もとてもきれいだそうです。残念なことに雷岩に着いたときは既にガスで周辺は真っ白でした。

大菩薩嶺~下山

14:13 大菩薩嶺登頂 標高2057m

大菩薩嶺山頂に到着です!周辺は樹林に囲まれていて眺望はなし。数名のかたがランチ休憩していました。景色を見ながらのランチ休憩をされたい方は雷岩周辺や大菩薩峠周辺がいいと思います。

下山は唐松尾根へ。最初はガレガレのルートです。傾斜もかなりありズルっと滑りやすいので足元に気を付けながら慎重に進みます。

ガレ場を過ぎるとあとは急な下りの尾根道が続きます。急な下りではあるものの人も多く入っている人気の山、登山道はとても整備されていて歩きやすい印象でした。

最後に・・・

美しい稜線を歩くことが出来て、さらには日本百名山。 登山始めたてほやほやの初心者の方にも超おススメの大菩薩嶺。 残念ながら景色には恵まれませんでしたが、初めて見る、初めて歩く稜線には本当に感動しました。稜線歩きができる山となるとやはり初心者には少しハードルが高くなりがち…もちろんロープウェイを使ってお手軽に絶景をに見行ける山もたくさんあるのですが、この山に関しては初心者には程よく辛く、お手軽過ぎずでいいかなと思います。苦労の先の絶景って登山者には最高のご褒美ですよね!