【日帰り登山】雪山初心者が行く!北八ヶ岳・北横岳

2022年1月16日(日)八ヶ岳の北横岳に行ってきました。

北横岳登山について

  • 北横岳→標高2480m(北峰)
  • ロープウェイ坪庭駅→標高2237m
  • 今回の累計標高→285m
  • 今回の総歩行距離→3.7km

北横岳はロープウェイを利用して、一気に標高2337mまでワープできてしまう山です。
一気に登れる=一気に極寒の世界に飛び込むということになるわけですが、雪山初心者の私にとっては、まずは本格雪山を体感する!ということが大事。
前回の入笠山に引き続き、雪山デビューにおススメの北横岳に登ってきました。

北横岳(南峰)・北横岳(北峰) / キャリママさんの北横岳(長野県)北横岳(南峰)の活動データ | YAMAP / ヤマップ

これが実際に私が歩いたルートです。

今回は以前木曽駒ケ岳で仲良くなったピノさんとの2人で登ります。
2人とも本格雪山はほぼ初心者ですので、一面の雪景色に大盛り上がりで進みます。
ルートとしてはロープウェイ山頂の坪庭駅からスタートし、坪庭へ、その後樹林帯を登り北横岳ヒュッテにむかいます。
北横岳ヒュッテまでいけば、南峰まではすぐ到着します。
南峰から稜線を歩いて北峰へ、その後ピストンで坪庭まで戻り、坪庭を周回してロープウェイの駅へもどります。

北横岳ロープウェイ山麓駅~坪庭

9:30 北横岳ロープウェイ駐車場

駐車場までの道は除雪してあるものの、スタッドレスでないと危険な状態です。
駐車場はかなり広く最大で150台まで駐車可能。
この日もまだまだ余裕がある状態でした。

ピノさんと合流し、ロープウェイに乗車。
ロープウェイもとても大型でなんと最大で100名も乗れるそうです。
標高1771mの山麓駅から約7分で2237mまで駆け上がります。

10:19 ロープウェイ坪庭駅

坪庭駅に到着すると、そこは一面の雪景色。
早速アイゼンを装着し、坪庭に向かいます。

坪庭駅からは雨池山、縞枯山が見えています。
当初の予定では縞枯山まで歩きたかったのですが、寝坊してしまったため今回はパス…。

写真ではちょくちょく見るキツツキさんがお出迎えしてくれます。
ここから少し登って坪庭の広い雪原に入っていきます。

careermama

このキツツキ、会いたかった~!

坪庭~北横岳ヒュッテ

坪庭は遮るものが何もない吹き曝しの状態で、かなりの強風です。
上半身は何枚も重ね着しているので問題なかったのですが、足の太もも辺りが早速かじかんでビリビリしてきました。

広い広い雪の大地。
あまり見慣れない景色に嬉しくて、ピノさんと2人大はしゃぎです。

樹林帯に入るとやっと風が収まりました。
モフモフした雪の道を歩くのは本当に気持ちがよく楽しいです。

今回のルートは2回急登が現れますが、距離も長くないので、苦しい思いはせず登れると思います。

木の枝にたっぷり積もった白い雪と深い青空。
これぞ八ケ岳ブルーです。

アイゼンを付けて雪を踏みしめる音がサクサクと気持ちいい。

北横岳ヒュッテ~北横岳南峰

11:14 北横岳ヒュッテ

北横岳ヒュッテに到着しました。
山バッジやバンダナなどが販売されています。
ランチ休憩はこの辺りで取るのがベストです。

careermama

今回も山バッジGETしました~。やった!

ヒュッテの前にあひるちゃんが並んでいました。
湘南に住んでいる私は知らなかったのですが、雪国ではこんな形を作れる型が売っているそう。
かわいい♡

ここから山頂までがググっと急登になります。
ただこちらも距離としてはとても短いので、あっという間。
山頂は強風が予想されるので、樹林帯にいるうちにサングラスやゴーグル、帽子、バラクラバなどなど暴風対策をしっかり確認するべし。

北横岳山頂からの眺望~下山

11:42 北横岳南峰登頂 標高2471.6m

北横岳南峰に到着しました。
樹林帯を出た瞬間、突然ものすごい爆風が襲ってきて、足を前に出すだけで体が飛ばされそうになりました。
初めて体感した冬山の爆風。
確かに夏山では経験したことのない風に、とても怖い思いをしました。

この後行く北峰より、南峰の方が景色は良かったのですが、とにかく写真どころではなく、大急ぎ(とはいってもなかなか一歩が踏み出せないのですが…)で北峰へ向かいました。

11:51 北横岳北峰登頂 標高2480m

恐ろしい風が吹き荒れていた南峰をそそくさと後にし、北峰に到着しました。
こちらも風はかなり強いものの、なぜか南峰ほどではありません。
山頂で記念の撮影をし、周辺の山々の撮影をする余裕もあったので、望遠レンズに付け替えて撮影してきました。

ピノさんと2人、記念撮影するも完全に顔が隠れていて誰だかわからず…サイボーグのようです。
ちなみに私は左側。
サングラスが曇って曇ってどうしたらいいやら対策必須です。

1枚目 蓼科山 山頂付近は大きな岩が積み重なってできています。以前編笠山に登った時に私って岩場が苦手だということが判明したので、雪が積もっている冬の間には行きたい山です。

2枚目 浅間山 11月に登った浅間山が遠くにはっきりと見えています。雪が積もってきっと今頃はもっときれいなガトーショコラになっているでしょう。

3枚目 こちらは群馬方面の…谷川連峰?かな?

4枚目 南八ヶ岳 赤岳、阿弥陀岳を中心に硫黄岳から編笠山まできれいに見えます。

5枚目 南アルプス 北岳・間ノ岳はガスがかかって山頂が少し隠れてしまっていますが、甲斐駒や仙丈ケ岳が見えています。

南峰を振り返って。

下山中も目を奪われる美しい雪山に何度も足を止め撮影に夢中になってしまいます。

坪庭に戻り、帰りは周回ルートを歩きます。
こちらもやはり強風が吹き荒れ、少し前を歩いている人の足跡も一瞬で消し去ってしまいます。
ピノさんはここで、ザックの後ろに括り付けていたヒップソリで一滑り。

careermama

あまりに楽しそうだったので、思わず私も下山後同じものを購入しちゃった♪

広い広い坪庭の雪景色もいよいよ終盤。
風さえなければ本当にまだまだ居たかったのですが、それは次回に期待して、今回は一刻も早く温まるために下山します。

登山の後は…

下山後は日帰り温泉「蓼科温泉 小斉の湯」に行って冷えた体を温めてきました。
正直な感想を言うと…あくまで私個人の感想ですが、ちょっとイマイチな印象です。
内湯の大浴場はお湯が熱めで長くゆっくり入ることが出来ず、また露天風呂に入るために、一旦服を着て移動しなければならないので、結構面倒です。
お風呂も広々、という感じもなくちょっと残念だったので、次回は違うところに行こうと思います。

ただ、この日帰り温泉、すごかったのは凍った噴水!
吹き出している源泉が噴水状態になっているようで、これが氷柱になっているらしいのですが、これはかなり見応えがありました。

今回の締めくくりは温泉帰りのシカの親子です。
こんな雪の中では食べるものも少ないだろうなぁと思いますが、かわいらしい姿にほっこりしました。

最後に・・・

アルプスの雪山に登っておられる方々にはまだまだ甘い!と喝を入れられてしまうとは思いますが、今回の北横岳登山は私にとって「いよいよ本格的な雪山に登ったな」という気持ちでいっぱいです。
前回行った入笠山ももちろんしっかり雪山ではあったのですが、今回の方が雪の量も多く、何より山頂で受けた今まで経験したことのない風が印象的でした。
雪山の美しさ、怖さを体いっぱい満喫できた山行となりました。
レイヤリングや装備などいろいろ反省点・改善点も見つかり、今後はもっと万全な体制で臨みたいと思います。