【日帰り登山】蓼科山でヒップソリに初挑戦!
2022年2月26日(土)八ヶ岳最北端の蓼科山に行ってきました。
蓼科山について
八ヶ岳連峰の最北端に位置する蓼科山は、富士山の様な美しい円錐形の山で「諏訪富士」とも呼ばれている日本百名山のひとつ。
山頂はとても広くて、大きな岩がゴロゴロ積み重なっています。
八ヶ岳連峰最南端の編笠山と対を成しているんじゃないかというほど似ていると思います。
ただし、いざ登るとなれば、編笠山の方がだいぶしんどいのでご注意を…。
広い山頂からはまさに360度の絶景が広がっていて、南八ヶ岳、日本アルプスの山々も全部見渡せます。
また、妙高山や浅間山、さらに奥には谷川連峰も広がっていて、まさにオールスターを一望といった感じです。
夏は7合目登山口から登る登山者が多いのですが、冬季は通行止めとなっている為、今回私が登ったすずらん峠から登るのが一般的です。
- 蓼科山山頂標高 2531m
- すずらん峠登山口標高 1720m
- 今回の累計標高 804m
- 今回の総歩行距離 5.6km
蓼科山 / キャリママさんの蓼科山の活動データ | YAMAP / ヤマップ
これが実際に私が歩いたルートです。
今回もちゃんと軌跡がとれていない…なんでなの…
本人がいい加減だと携帯も持ち主に似てくるのかしら?
今回の山行の相方は以前木曽駒ケ岳のテント泊の時に仲良くなったピノさん。
その後北横岳でもご一緒させて頂いた元気100%のヒップソリマスターです。
そう、今回の第一の目的はヒップソリを楽しむこと。
雪すらほとんど縁がなかった私にはヒップソリは初めての経験。
楽しみ半分、恐怖半分です。
第二の目的はピッケルを使ってみる事。
今シーズン中にピノさんと冬季木曽駒ケ岳に登る計画をしているので、まずは蓼科山でピッケルを使い慣れておこうという計画です。
5:30 すずらん峠駐車場
登山口までの道路はかなりしっかりと除雪がされていて、私の2駆スタッドレスで問題なく駐車場まで走ることが出来ました。
登山口駐車場に到着したのは5時半。
その時間でも駐車場はほぼ満車で最後の2台目として滑り込み、ピノさんが最後の1台になりました。
もう少し詰めて止めてくれればあと2台くらいは入れるんじゃないの?と思うんだけど….。
それにしてもさすが人気の山。5時半時点で満車とは…シーズンオフだからって侮れません。
駐車場にはトイレあり。
きれいなトイレでした。
6:06 登山スタート
5時半の時点ではまだ真っ暗だったので、6時になるのを待って登山開始しました。
空がうっすら赤くなってきていてとてもきれいです。
いつか山頂でこの朝陽を♡
登り始めはなだらか、というよりほぼ平坦な雪原を歩いていきます。
この時期になるともう雪もかなり締まっていてとても歩きやすい状態になっています。
スノーシューやワカンでは歩きづらいのでアイゼンで登るのが良いと思います。
なだらかな雪原もあっという間に終了し、いきなり急登が襲い掛かってきました。
今回のルート、3か所の急登を登ります。
トレッキングポールでも登れないことはないのですが、今回は目的の一つであるピッケルを使って登ります。
振り返れば中央アルプスがとても美しくみえます。
青い空に雪をかぶった山頂がきれいに映えています。
これは山頂からの景色が期待できそう~っ!!
山に登るようになってやっと見慣れてきましたが、氷柱を見るとまだまだ興奮してしまう湘南在住の私…
第2の急登を登っているときに、サングラスを車に忘れたことに気づき、ピノさんにゴーグルをお借りしました。
と、思ったらポロッと落ちてしまい、あっ!と思ったときにはゴーグルが急登を駆け下りていきます。
止まれ~止まれ~と祈りながら急いで追いかけたのですが、結果下にいた下山途中のかたが拾ってくださった上、登り返して渡してくださいました。
登山してる方は本当にいい人ばっかりです。
ちなみにこの写真はゴーグルを受け取った後のやっちまった写真です…
目指すゴールが見えてきました。
それにしてもこうしてみる限り最後の急登はかなりしんどそうです。
8:25 幸徳平
この幸徳平を越えるといよいよ最後の急登。
山頂まで一気に400m標高を上げていきます。
途中木に貼りついているとてもきれいな模様の植物?を発見しました。
あちこちの木についていたのですが、これも苔の一種なのでしょうか?
急登を必死に登り上げていくと、だんだんと周辺の樹林がまばらになってきます。
そして縞枯れエリアに入りました。
真っ青な空にシラビソの縞枯れがとても美しいです。
ここまで登れば山頂まではあと一息!
それにしてもこの急登ほんと凄すぎだよ~
この急登感、わかって頂けるでしょうか?
通常急登でも写真を撮るとなだらかに見えてしまう…という悩みがあるのですが、写真で写してもこの急登感。
ピッケルが大活躍してくれました。
装備だけはいっちょまえ!ひゃっほう!
山頂までの最後の登りは無雪期であれば大きい岩がゴロゴロと積み重なっているであろう岩稜帯です。
ただこの時期は岩も隠れて見えなくなるほど、しっかりと雪が積もっています。
今回の山行で唯一恐怖を感じた箇所。
山頂へ向け斜面を右へ巻きながら歩いていくのですが、とにかく風が強く吹いていて、ここでバランスを崩したら一気に滑り落ちるだろうという不安を感じました。
さらに私たちは背中にヒップソリを括り付けて歩いていたため、そのヒップソリが風に煽られて背中でバタバタ激しくはためいていたので、さらに恐ろしく感じました。
最後の斜面を登ってくるピノさん。
風が強く吹いているので、フードもしっかりと被っています。
蓼科山山頂から
山頂標とピッケルの写真、憧れでした~❤
10:01 蓼科山登頂 標高2531m
蓼科山山頂に到着しました。
山頂からはまさに360度圧巻の絶景。
広い山頂からは雪をかぶった美しい山々がぐるりと見渡せます。
ここまで完璧な360度の絶景はなかなか見たことがないかもしれません。
蓼科神社奥宮
広い山頂のほぼ中央には小さな鳥居と祠があります。
こちらが奥宮で、下界には里宮があるらしいのですが、蓼科山ふもとにあるのかと思いきや、登山口から車でも30分かかる少し離れた場所にあるようです。
蓼科山頂ヒュッテは屋根まですっぽりと雪の中に隠れてしまっていました。
2022年の営業開始は4月29日からとのこと。
今回はヒュッテ冬季閉鎖で蓼科山の山バッジを購入できなかったので、またいつか登りに来ようと思います。
以前ピノさんと登った北横岳と南八ヶ岳の山々。
南八ヶ岳の山々
今年の夏は赤岳に、そして来シーズンは冬季の硫黄岳に挑戦したいです。
南アルプスの山々。
今年は甲斐駒ヶ岳に挑戦したいと思っています。
鳳凰三山も登りたくてたまらない山ですが、まだしばらく先になりそうかな…
そして中央アルプスの山々。
今シーズンのうちに木曽駒ケ岳に登りに行きたいです。
ただ、私のレベルだと相当条件の良いときに登らないと厳しいと思うので、週末は天気予報とにらめっこです。
北アルプスの山々。
あまりにはっきりくっきりと見えて、本当に感動しました。
毎回見ているとだんだんと山の名前もわかってきてはいるのですが、燕岳あたりの判然としない山々がいつもわからない…
妙高戸隠連山
昨年は紅葉の火打山を楽しんだので、今年は日本百名山の妙高山に登りに行きたいなぁと計画中です。
そして浅間山。
1月末に登った黒斑山から見た浅間山は山頂にずっとガスがかかってしまっていたので、是非また登りに行きたいです。
さらに奥には苗場山や草津白根山まで見えています。
谷川連峰の山々。
日光白根山や男体山、赤城山などの百名山が見えています。
以前登った荒船山が見えています。山頂がまっ平で遠くからでもわかりやすい。
蓼科山~下山
ピノさんが雪の型を持ってきてくれました。
雪国に住んでいるかたには常識!?
思いがけず森の中でかわいい熊さんに出会ってしまいました。
本当の熊さんもこんなだったら怖くないのにね~
下山はいよいよ今回のメインイベント、ヒップソリに挑戦します。
私はまだ傾斜のきついところでは怖くてできなかったのですが、終始キャーキャー大騒ぎでとても楽しかったです。
周辺で歩いていた方にはうるさくて迷惑だったかも…。
初体験だったので大目に見てください!
もうめっちゃ楽しかった~!またやりたい~!!
とうとう登山口近くの雪原まで帰ってきました。
長く伸びた影がとても美しくて思わずパチリ。
登山の後は…
ピノさんと一緒にお茶しよう!ということになり、茅野市にある「ランドリーカフェFIELD’S」に行ってきました。
コインランドリーに併設されているカフェなのですが、おまけ程度のカフェではなく、とてもおしゃれでメニューもたくさん!
八ヶ岳登山の後には是非立ち寄ってほしいおススメのカフェです。
最後に・・・
今回の山行の目標である、ヒップソリとピッケルの使用。
どちらも無事に100点満点で達成しました。
おまけに真っ青な八ケ岳ブルーと360度の絶景を堪能し、満足満足!
実はこの蓼科山、夏に登ろうと思ったこともあったのですが、ある不安要素があり雪が降るまで登るのを我慢していました。
その不安要素というのが、以前登った編笠山。
編笠山も蓼科山も山頂付近はゴロゴロと積み重なった岩の上を歩いていくことになるのですが、編笠山を登った際、いざ下山を始めたところ、岩を下っていくのがとっても怖かったんです。
岩から岩へ歩いていくのにどうしても大股で歩かなくてはならない箇所が多々あり、慣れている方であればポンポン飛び移っていけるのでしょうが、私はふと恐怖に襲われてしまって、そこからが恐怖との闘い。
いちいちしゃがみ込んで岩から岩へ恐る恐る足を延ばす、という状態でなかなか前に進めず、とても怖い思いをしながら下山しました。
なぜ突然怖くなってしまったのかはわかりませんが、蓼科山も編笠山も円錐形の山で下の町まで全部見えて高度感がある、というのが原因の一つかと思います。
一度怖くなってしまうとその恐怖心はなかなか拭えないもの…
それで雪が岩を隠してくれる積雪期まで待っていたのです。
これもいつかは克服しなくちゃなと思う今日この頃です。
ということで積雪期まで待ちに待った蓼科山。
期待していた以上のお天気に恵まれてとにかく楽しかった!!
なだらかな道と急登とが交互に現れ、森林限界を迎える前の縞枯れエリアも本当に美しくとてもステキな山でした。
日本百名山に選ばれただけあるな!!と実感できる初心者にもおすすめの山です。
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